手術術式や麻酔の種類、もちろん患者さんご自身がお持ちの合併疾患、また麻酔方法にもよりますが、当科で手術を受けられた方の半数は日帰り手術、残りの半数が、1泊2日になっています。
日帰り手術: 当日朝入院→ AM手術→ 午後から夕方に退院
1泊2日手術: 当日朝入院→ PM手術→ 翌朝退院
術式、入院日数、麻酔方法、ヘルニア以外の合併症の有無などにもよりますが、保険の種類によって自己負担額は1割から3割の違いがありますので、およその自己負担額は¥12,000から¥80,000程の間で開きはあります。
局所麻酔で、¥12,000(1割負担)から¥50,000(3割負担)
全身麻酔で、¥25,000(1割負担)から¥80,000(3割負担)
ただし、腹腔鏡下手術で両側のヘルニアを手術した場合は、自己負担で¥22,000(1割負担)から¥67,000(3割負担)程の自己負担分が増額になります。
もちろんヘルニア以外の病気に対し投薬が必要な場合や差額ベッド(個室など)を利用した場合、さらに入院日数の違いによっても上記の金額に変動はあります。
例①:3割負担、局所麻酔で通常手術、日帰りの場合、約\35,000
例②:3割負担、局所麻酔で通常手術、1泊2日の場合、約\45,000
例③:3割負担、全身麻酔で通常手術、1泊2日の場合、約\71,000
例④:3割負担、全身麻酔で腹腔鏡下手術、1泊2日の場合、約\120,000
(現在治療中の病気があったり、手術前後に他の薬が必要になったり、治療が必要な場合は更に加算あります)
平成26年診療報酬改定では、短期滞在手術基本料の見直しがありました。DPC(包括医療費支払い制度)対象病院では以下の改訂ありましたので参考にしてください。
ヘルニア手術(15歳以上):¥248,050
腹腔鏡下ヘルニア手術(15歳以上)¥514,800
よって上記の総医療費に対する個人さんの負担割合(1割から3割)で自己負担が異なります。概算の参考にしてみてください。
一般保険会社の給付金に関しては、手術の内容や、入院総日数、日帰りか入院かによって、給付の対象にならない場合があります。現在加入されている契約内容によって異なりますので、こちらは加入保険会社に問い合わせてください。